
ここ近年では、育児や家族の介護のために「短時間正社員制度」というものが出来、活用する人が増えています。
特に働きながら出産をしたり、親の介護が必要になった女性にとってはとても助かる制度で年々注目が増しています。
そんな時短勤務ですが、実際に働いてみるとどういうものなのか、他の社員とどう違うのか、などまだまだ知られていないのが現実です。
今回は、そんな時短勤務について詳しくまとめてみました。ぜひご覧ください!
時短勤務で働くのは実際難しい?
短時間制度は、正社員として勤務しながら短い労働時間で仕事をする人のことをいいます。
短時間正社員の割合は今全国でおよそ15%となっており、そのうちの女性の割合が約50%強といわれています。望むなら定年まで短時間勤務で計約を結ぶこともできます。
しかし、実際に働いている人の声を聞くと、育児や家事の時間にゆとりを持てたり、子どもとの時間が持てるという嬉しいものはもちろん、短時間ならではの大変さや悩みも多々あるようです。
また、厚生労働省で定められている制度とはいっても、なかなか短時間勤務を雇用しようとしない会社もいまだにあることから、なかなか就職先を探せないという人も中にはいるようです。
ただ年々時短勤務を積極的に取り入れようとする企業も増えてきているので、数年前より働きやすくなってきていると感じます。
時短勤務のメリット
時短勤務には様々なメリットがあります。
正社員として経験を重ねることが出来る
社会的信用がとても大きな正社員としての経験が積めるのは、大きなメリットとなります。
やはりパート職員と正社員が同じ年数勤務していても、正社員の方が信用や良いイメージが多いのが現実です。
あくまでも正社員と同じ待遇で働くことが出来る
時短勤務でも正社員ということは変わりません。
なので、他の社員と同じように有休休暇や病欠が使え、ボーナスが支給されたりと、生活していく上でとても助かるでしょう。
パート勤務だと休みを貰うとその分給料が入りませんから、時短勤務の正社員は収入が安定しているのが大きなメリットです。
仕事を辞めたい人が減少する
特に女性は、自分の妊娠出産を機に仕事を辞めなければいけないのでは?と悩む事もあるでしょう。
また、介護や精神的に長時間勤務するのは限界がある人も多いです。
そういった人たちも負担を減らして働くことができ、とても有望な人が辞めなくて良いというメリットがあります。
優秀な人材の確保
パート勤務でとても能力の高い人もいるでしょう。
しかし、家庭の事情もありフルタイムでの勤務は難しい…といった時に、時短勤務の正社員だと決まった時間に帰宅できるようになります。
今まではパートやアルバイトで頑張ってきた人が、能力を認められ時短勤務の正社員になって活躍しているというのは、実際にある事例です。
時短勤務のデメリット
メリットがたくさんあり、素晴らしい制度だということがわかりました。しかし、デメリットも存在するようです。
収入が正社員より少なくなる
時短勤務になると、働く時間の通りに賃金が発生するため、フルタイムで働く正社員より給料が少なくなります。
働く時間が短くなればなるほど、給料が低くなるため、働く時間を調整する必要があります。
フルタイムの正社員と仕事内容が異なることがある
責任ある仕事がなかなか回ってこない、他の社員のサポートばかりになる、など労働時間が短いことで、仕事内容が異なってしまうことがあります。
そうなると経験がなかなか積めずもどかしい思いをすることも出てきます。
管理職になれないことが多い
ある程度の経験を積み年齢を重ねると、管理職などの地位にあこがれることもあるでしょう。
しかし時短勤務の場合は勤務時間の短さから、そういった役職に就けないこともよくあるそうです。
時短勤務の求人はどうやって探す?
少しずつ時短勤務の求人も増えてきてはいますが、なかなか探す事が出来ず困っている人もいるでしょう。
そういった時は、ハローワークなどももちろん良いですが、ネットで転職サイトを検索すると時短勤務の募集がよく出ています。
やはり以前フルタイム正社員で働いていて、子育てを初めて時短勤務を希望する女性が多いため、転職サイトによく掲載されているようです。
そういった転職サイトを転職エージェントといい、時短勤務を検索するのにとても役立ちます。
そんな転職エージェントの中でも、いくつか人気があるサイトをご紹介します。
こういった転職エージェントは登録している人も多く、自宅付近の時短勤務募集も見つけやすいことから、最近では活用する人が増えています。
興味のある方はぜひ見てみてくださいね。
時短は派遣もおすすめ!
実は、時短勤務は正社員だけでなく派遣も注目されてきています。
派遣だと正社員のような安定はないものの、時給が4桁の会社が多く、パートより高い収入が見込めます。
また、会社側も正社員の時短勤務はあまり募集しないことがありますが、派遣だと多く見つかることもあり、就職しやすいという大きなメリットもあります。
会社側や一緒に勤務する同僚から見ても、パートより派遣の方が仕事のスキルも雇用形態も仕事をともにしやすいと評判です。
また、派遣だとダブルワークも可能なため、他の仕事もすることができます。
派遣は急な契約終了もあり得てしまうのですが、ダブルワークをしているといきなり無職にならないという利点があります。
また、週2~週5ほどの勤務日数が多いので、休みも充実していることから、特に子育て中の女性から時短勤務の派遣は人気が年々高まっています。
まとめ
短時間正社員制度ができてから、特に子育て中や家族の介護が必要な女性は有効に活用する人が年々増えています。
仕事を時短にしても、正社員と同じような待遇で働けるのは、家族との時間も取れて仕事にも打ち込めるとても良い環境かと思います。
しかし、この制度は実際働くとメリットもデメリットもあることから、よく家族や上司と相談して勤務形態を決めることが大切です。
こういった時短勤務の求人は探すのが大変なので、転職エージェントを活用すると見つけやすいでしょう。
また、時短勤務は正社員だけでなく今は派遣も働きやすいと人気を集めています。
時短勤務はこれから先どんどん広がって女性が活躍することが増えるでしょう。