
近年では、女性が社会で活躍することがどんどん増えてきています。
仕事にやりがいを感じ、一生懸命キャリアアップを目指す姿はとてもきらきらして格好いいですよね。
女性が社会で活躍することで、管理職も女性が少しずつですが増えています。
「女性管理職」と聞くと、皆さんどんなイメージを持ちますか?かっこいい、やってみたい、大変そう…など、人によって様々でしょう。まだあまり女性管理職が知られていないのも事実です。
今回はそんな女性管理職について詳しくまとめました!
女性管理職を増やそうという社会の動き
「管理職」というと、つい経験を積んだ男性を思い浮かべてしまいませんか?
世間のイメージはまだまだ管理職=男性なのですが、実は今女性管理職を増やそうという動きがあるのです。
そもそも、まぜ女性管理職は少ないのでしょうか?管理職に関してとったとあるアンケートでの回答で、女性管理職が少ない理由に記載があったのは「女性本人が管理職を希望しない」「女性の多くが管理職になる前に退職する」「女性社員の割合が少ない」「長時間労働になる管理職に女性は不向きである」といったものでした。
やはり女性は、結婚をすると妊娠出産があり子育てがあります。
男性よりも家庭の役割が大きくなることが多いため、本人が両立できないと管理職を希望しないことも多いそうです。
また、子育てに専念するために今までの雇用形態からパートを選ぶ人もいます。
女性が今まで通り働き続ける環境が、今の日本では整いきっておらず、このようになっているのではという考えもあるそうです。
そんな中、管理職こそ女性が必要ではないかという考えが広がってきています。
実は、女性が管理職に就いて活躍している企業はとても業績が良いのです。企業の業績がよくなることで景気や雇用の改善が見込まれ、日本の経済の向上につながるのではといわれています。
それが、国民全体の幸せにも繋がる、との考えから、女性管理職を増やそうという動きが盛んになっているのです。
海外と日本の女性管理職の違い
海外では、女性管理職の活躍が著しく、日本が遅れを取っていると政府も言っているほどです。
実際に海外の女性管理職の割合は、フィリピンで約47%、アメリカで約43%、フランスで約39%、ノルウェーで約35%ですが、日本は約11%といわれています。
政府が「2020年までに、指導的地位に女性が占める割合を少なくとも30%程度にする」と目標を掲げていますが、実際はまだまだ遠いでしょう。
海外では、女性が出産後も今まで通り仕事が続けられるようなサポートにも力を入れています。
また、女性管理職自身が、管理職になって仕事も頑張り子育ても全力でやるというビジョンを前向きに持っているというのも大きな違いといえそうです。
日本はまだまだ子育ては女性の役割といった風習が抜けていないところもありますし、子どもを預けるのが難しい待機児童問題にもなっています。
こういった産後の女性サポートがより充実することで、管理職を望む女性が日本も増えていくのでは?と思います。
女性管理職の結婚出産
日本の女性管理職の中でも、約6割が子どもをもたないという考えの人なのだそうです。
どうしても、妊娠出産を犠牲にしなくてはいけない、と考えてしまうからです。
今の日本では、管理職に就きながら出産して育児もするというのは難しいことも多く、苦労されている人もいるでしょう。
同じように育児を男性に促すという習慣はなかなかありませんから、女性管理職は結婚しても出産はしない、という考えの人が多いようです。
しかし、ここ近年では女性管理職を増やそうという働きもあってか、少しずつ周りからの理解も得られてきています。
また、なにより理解してくれる家族がいることで、女性も管理職を続けていけるでしょう。
女性管理職のメリットとデメリット
女性管理職には、男性とはまた違ったメリットとデメリットがあります。
女性管理職のメリット
○観察力に優れ、細やかな気配りが出来る
やはり女性は観察力がとても優れています。同僚一人ひとりの様子をしっかり把握し、時には精神状態や体調も見抜きます。
こういった観察力を生かし、声がけなどで部下との信頼関係を築けます。
取引先への対応も、細やかな気配りができて評価が良いというのが大きなメリットでしょう。
○部下が女性管理職だと相談しやすい
特に女性社員は、男性上司に様々な悩みを気軽に相談、というのはなかなか難しいでしょう。
その点女性管理職だと、仕事の悩みはもちろん、プライベートの悩みも相談しやすいという声があります。
男性の部下も、女性の上司だと相談がしやすいという人が多いようです。
○良いチームワークを調整して作っていける
男性管理職のように強いリーダーシップで全員を引っ張る、というよりは、全員の良い所を少しずつ引き出してチームが良くなるよう調整していく、といったチームワークの築き方をする女性管理職は多いです。
女性管理職のデメリット
○やはり結婚出産があると大変なことがある
すでに結婚し子どもも大きくなっていればそんなに仕事で大変なことはないかと思いますが、特に出産は子育てと仕事が隣り合わせになります。
やはり子育てに専念したい!と蕾職する人もいます。そういった時は会社からすると基調な人材を失ってしまう、デメリットになります。
○外部との対応がうまくいかないことがある
まだ管理職は男性という風習が残る日本では、何か会った時に責任者として女性が出ると、「なんだ女性か」と軽く見られてしまう事があるのも事実です。
もちろん、そうでないことが増えてきてはいますが、古い考え方の人だと男性の責任者を求めることもあるようです。
まとめ
まだまだ日本は海外に比べて女性管理職が少ないことから、働く女性を支えるサポートの課題がたくさんあります。
女性が管理職になることでメリットがたくさんあることから、特に子育てのサポートがもっと充実していくと、出産後もキャリアアップを前向きに目指す女性が増えるのではないでしょうか。
まだ管理職は男性というイメージが根強い日本ですが、政府が掲げた女性管理職30%の目標に少しでも近づけられる環境が必要です。
そのためにも、職場はもちろん家族や周囲の理解がより必要ですね。
女性がより輝ける未来になることを願います。