今は「妊活」という言葉も様々な場面で使われるようになっているように、妊娠について学んだり子どもを授かるために体の調子を整えたりと、知識を持つ女性が増えてきています。
妊娠出産は、人生の大きなイベントですから、どんな人でも知っておいて損はないでしょう。

ここ近年では社会で活躍している女性が多いですから、働きながら妊婦ライフを送る人もいるでしょう。
いつかは子どもが欲しいという方も、もちろん妊娠中・育児中の方も、ぜひ読んでみてくださいね!

妊娠しても仕事は出来る?

働く女性でよく妊娠したら仕事はどうしたらいいのかと考える人がいます。
医師からのドクターストップがあれば別ですが、妊娠しても体に無理のない仕事は可能です。

ハードに体を動かす、重いものを持つ、飲酒しなければいけない、煙草の煙を吸ってしまう、といった仕事内容の場合は、勤務先と相談して勤務内容を配慮してもらう必要があります。

妊娠したら体の変化がある

妊娠をすると、早い人は生理予定日頃には体の変化が現れるといいます。
妊娠によって女性の体は毎日劇的に変化していきます。
妊娠初期症状と呼ばれる、妊娠に気が付いたあたりの初期に多い体の変化を紹介します。

○吐き気

代表的なつわりの症状で、約7割の妊婦が経験するといわれています。

○便秘・下痢

女性ホルモンの大きな変化により、特に便秘になる人が多いといわれています。

○乳房・乳首の変化

胸が張り痛みや熱をもったり、乳首が敏感になり痛みやかゆみを伴うことがあります。

○熱っぽい

妊娠すると体温が少し上昇することがあり、体があつい、または寒気がするなどの熱っぽさがある人がいます。

○おりものが増える

生理前より妊娠時の方がおりものが多いという人がいるそうです。

○少量の出血がある

着床出血といって、妊娠時に少し出血がある人がいます。生理予定日付近の出血が多いため間違えやすいですが、生理より出血量が少ないことがほとんどです。

○眠気

日中にとても眠くなることが増えることがあります。妊娠時のホルモンが原因とされており、妊娠初期が特に眠たくなることが多いです。

こういった症状も個人差があり、当てはまらなかったり他の症状が出ている人もたくさんいますが、仕事中にこういった体の変化があることで今までと同じように仕事をこなすのが難しくなることもあるでしょう。
自分の体の変化をしっかり観察し、無理のないように仕事が出来るようにして赤ちゃんを守りたいですね。

妊娠中に気を付けること

お腹の中に大切な命が宿り、体の変化もあるといつも通り日常を過ごしていいのか迷いますよね。

まずは、妊娠中は仕事・家事・育児などすべてにおいて無理は禁物です!
今まで通りにこなしていると、知らないうちにお腹の赤ちゃんに負担がかかってしまうこともあります。

出血や腹痛などがあれば必ず体を休めましょう。こういった症状は赤ちゃんからの苦しいサインになります。
また、煙草や飲酒はやめましょう。
副流煙も赤ちゃんには有害なので、家族や周囲の人が煙草を吸っていたらなるべく避けましょう。
重たいものを持ったり、思い切りダッシュするなどのハードな運動も避けて、ゆったり過ごすといいでしょう。

妊娠した時の報告

妊娠したことを周囲の人たちに報告する時には、タイミングを見て直接伝えましょう。

仕事をしている場合は、心拍が確認したあたりに上司にきちんと報告し、その際に産休・育休について自分の考えや目処を話しておくといいでしょう。

両親には、赤ちゃんの心拍が確認できた後に伝えるのがいいかと思います。
友だちも心拍確認以降であれば、ご自身のタイミングでいいのではないでしょうか。

まずは赤ちゃんの心拍が確認できるまではあまりたくさんの人に妊娠を伝えるのは少し待ちましょう。
心拍確認後は流産率がぐっと減りますが、心拍確認前はどんな人でも約15%の確率で残念なことに流産になってしまうことがあるといわれています。
嬉しい報告ですから、妊娠発覚の時点で周りの人たちに伝えたい!と思う人が多いと思います。
しかし、万が一流産となった時にまた悲しい報告をするのはつらいでしょうから、ぐっと我慢して報告のベストなタイミングを待ちましょう。

常にマタニティマークを鞄に付けることが大切

妊娠をして自治体から母子手帳が交付されると、マタニティマークを一緒にもらうことがあります。
日本全国共通の、鞄につけることができるキーホルダーのようなものです。
これは、お母さんと赤ちゃんを守る大切なものです。

例えば通勤中などにマークを見て席を譲ってもらったり、優先席に座らせてくれたりと、働く女性にとって大きな味方です。
また、万が一勤務先や通勤中に体調が悪くなった場合、マークを見て周囲の人が適切な対応をしてくれることもあるでしょう。

鞄につけるのが恥ずかしいと付けない人もいるそうですが、無理なく生活するのは周りの協力が不可欠です。
しっかりマークを付けて、赤ちゃんを守ってあげましょう。

産休、育休を知っておく

仕事をしながら妊娠した人は、誰でも産休・育休を取ることが出来ます。
これは正規雇用もパートタイムやアルバイトもみんな取れます。

ただ、勤務先によっては取得が難しいことがあるのも現実ではあります。
産後も仕事復帰したい場合は妊娠報告と一緒にその旨も伝えて上司と綿密に相談しましょう。

また、復帰を考えている人は、妊娠中から保育施設を探して申し込んでおく「保活」をしておくと、産後あわてることなく安心かと思います。

まとめ

女性にとって妊娠はとても大きなライフイベントになります。
新しい命を楽しみにすると共に、仕事が今まで通りこなせるのか、産休育休はとれるのかなど、たくさんの不安もあるでしょう。

妊娠すると体の変化が常にあり、今まで当たり前だったことが出来なくなって戸惑うこともあるかもしれません。
しかし、赤ちゃんを守ることが出来るのはお母さんただ一人ですから、無理のないように仕事も配慮が必要なこともあります。

職場に迷惑をかけるのでは?と考える人もいますが、お腹の赤ちゃんのことをきっと同僚も心待ちにしてくれるでしょう。
まずは心身ともにあまり負荷をかけず、無理せずに仕事をするようにしてくださいね。